歯を極力残す!歯を抜かないための治療

ご自身の歯をなるべく抜きたくない、歯を大切にしてできれば一生涯ご自身の歯でお食事がしたいと誰もが考えることだと思います。
しかし、年齢を重ねることやご自身の歯が元々弱いといった理由で、歯を抜くことは避けられないと思ってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
南の街歯科クリニックは東戸塚で極力歯を抜かないで、歯を可能な限り残すための治療を行っています。
今回は歯を抜かなくてはいけなくなる原因、歯を抜くとはどういう事なのか、歯を抜かないための予防方法、歯を抜く選択に迫られたときになるべく残すための治療方法などに着目し、当院で行っている治療法についてご紹介したいと思います。

南の街歯科クリニック

歯を失ってしまう原因

1位 歯周病

歯を失う原因の1位はなんと歯周病です。
歯を失う割合のなんと40パーセント以上は歯周病が原因なんです。
歯周病はお口の中の磨き残しやそこに寄生する歯周病菌が原因で歯が生える土台となっている顎の骨を溶かし、進行すると歯がグラグラ揺れだし最悪の場合歯が抜け落ちてしまう病気です。
歯周病は成人のほとんどの方が多かれ少なかれ罹患し、症状がないまま進行するケースが多いため歯を失ってしまう原因の第1位となっていると考えられます。

2位 虫歯

歯を失う原因の第2位は虫歯です。
その割合は歯を失う要因全体の30%程です。
虫歯は磨き残しなどが原因で虫歯菌が歯に付着し、その虫歯菌が生成する酸によって歯が溶かされる病気です。
小さな虫歯のうちは治療して歯を残すことが出来ますが、多くの部分が虫歯菌によって溶かされてしまうと歯を残すことが難しく、歯を抜かなければならなくなってしまいます。
また、虫歯が神経にまで達していてそのまま放置していると、神経の入っていた管から感染が起こり、歯の根の周りの骨が溶かされてしまうことがあります。
この場合、初期であれば神経の消毒によって歯の周りの骨を再生することが出来ますが、重度になると歯を抜かなくてはいけなくなってしまいます。

3位その他

歯を失う原因の7割以上を歯周病と虫歯が占めています。
その他の要因として考えられる歯を失う原因としては外傷などによって歯を大きく損傷して抜け落ちた場合や、噛み合わせが一部の歯に強く当たってしまっていて歯に大きな負担をかけてしまうケースです。
噛み合わせによって歯を失うケースは歯周病などと連動して起こる場合が多いです。
噛み合わせと歯周病が連動して一部の歯の周りの骨が溶け、その結果歯を失ってしまうことがあります。

歯

歯を抜くとはどういうことなのか

歯を抜く場合は外科的な処置が必要になります。
通常、麻酔をして歯を抜くことになります。
歯周病などで周りの骨が多く溶けてしまっている場合などは、そんなに大変な抜歯とはならないこともありますが、虫歯を長い間放置していたり、何度も再治療を行った歯は骨と癒着してしまっているケースも少なくありません。
そうなると難抜歯といって小手術のような形になり、時間が長くなったり、炎症の度合いが高いと麻酔が効きにくかったりと、患者様の負担も多くなる場合があります。
場合によっては抜歯後にお顔が腫れたり熱が出てしまうこともあります。
抜歯の施術内容や予後については、歯やお口の状態によってケースバイケースなので施術前によく担当医と確認をしておくことが大切です。

歯を抜いた後はどうなるのか

歯を抜くと通常1ヶ月から1ヶ月半ほど抜いた場所の骨が再生するのを待ちます。
骨や歯茎の形態が落ち着いてから歯がなくなった場所の補綴処置を行っていきます。
歯を失った場所の補綴処置としては、保険適応のものだとブリッジか入れ歯になり、自由診療ではインプラントが適応になります。
それぞれの治療方法については以前のブログでメリット・デメリット、施術内容などについて書いていますのでよかったら参考になさってください。

歯を抜かないためには歯周病予防がこんなに大事!

先ほど歯周病が歯を失う原因の第1位だと述べました。
歯周病は罹患していても症状が重くなるまで気付きにくいため、知らない間に進行してしまう事が特徴です。
そのため、気が付いた時には歯がグラグラしてしまっていたり、手遅れになってしまっているケースも少なくありません。
歯を失わないための歯周病の予防方法、対策としては普段のご自身で行っていただく歯みがきを正しく行う事、フロスや歯間ブラシなどのお口の細かなところを磨くための器具を使って効率よく歯垢を落として頂くこと、定期的に歯医者さんでクリーニングと定期検診を受けていただくことが挙げられます。
年齢に関係なく、こうした地道な努力を早い段階で行っていただくことが将来歯を抜かないために大変重要です。

歯の神経を抜くと歯がもろくなる!?進行すると虫歯は歯を抜く要因に

歯はその中を通る神経から栄養や血液を供給しています。
そのため、神経を抜いてしまうとその歯は枯れ木のような状態になり、歯の寿命が神経のある歯に比べると短くなってしまいます。
虫歯が深かったり、歯のお痛みが強い場合など歯の神経の治療が必要な場合は勿論ありますが、神経を残すための治療で抜かずに済む場合もあります。
安易に神経を抜いてしまうのではなく、段階を踏んで残せる神経はしっかり残していくことで将来歯を抜くリスクを減らし、歯を守る治療を行う事が大切です。

歯ブラシ

歯を抜かないために南の街歯科クリニックで行っている治療法

歯を抜かないための虫歯へのアプローチ

1歯の神経を極力残す

虫歯が深くて神経ギリギリまで達してしまっている場合、当院では虫歯を取りきってからいきなり神経の治療に入るのではなく、一度神経を保護するためのお薬を入れます。
お痛みが出なければ神経を残して虫歯治療をすることが出来ます。

2歯を削る量を最小限に

歯を必要以上に削らず、削る量を少なくすることは歯を将来抜かないために大切です。
多く削ると歯は痛みが出やすく、その結果痛みが出て神経の処置が必要になったり、削りすぎてしまうと歯が脆くなってしまうこともあります。
当院では歯を削る量をなるべく少なく、しっかりと虫歯治療を行うことで将来歯を抜くリスクを少なくする治療を心掛けています。

3定期検診で虫歯の早期発見

定期検診で虫歯を早期に発見することは歯を将来抜かないために大変重要です。
虫歯が進行すると、治療する際に歯を削る量が多くなったり、歯の神経を抜かなくてはいけなくなってしまいます。これらの事は先ほど記載した通り、歯が脆くなったり歯の寿命を短くしてしまうことに繫がります。
虫歯が大きくなる前に早期発見すれば歯の傷跡も少なくて済みます。
当院ではクリーニングと定期検診を一緒に受けていただけます。
定期検診とクリーニングを同時に行うことで、1度のご来院で虫歯のリスクと歯周病のリスクどちらも減らすことができ、患者様の将来歯を抜くリスクをグッと減らすことが出来ると考えているからです。

歯を抜かないための歯周病へのアプローチ

1歯周病予防のプロフェッショナルによる歯みがき指導

当院ではクリーニングの際に必ず、ブラッシング指導といってご自身に合った歯みがきの仕方や歯ブラシ、歯間ブラシの選び方などもアドバイスさせていただいています。
ご自身のお口の状態に合わせて細かく専門家の視点からクリーニング方法を指導させていただくことで、患者様ご自身による歯周病予防効果が格段にアップすると考えています。

2定期的なクリーニングによる徹底的なお口の衛生管理

当院でのクリーニングでは歯周ポケットの深いところや歯の間、歯の裏側などご自身の普段の歯みがきではどうしても磨き残しが残ってしまう場所を専用の器具で綺麗にお掃除していきます。
ご自身の普段の歯みがきだけではどうしても残ってしまう磨き残しも定期的にクリーニングすることで、歯周病の予防につながります。

3歯周病の進行度合いを定期的にチェック

定期的に歯周病の進行具合をチェックしていきます。
先述した通り、歯周病は症状がないまま進行してしまうことが多いため、定期的にチェックして早期にアプローチすることが将来歯を抜かないことに大変重要です。

歯を抜かないためのマウスピースによる治療

噛み合わせが極端に強くなってしまっている歯や、普段歯ぎしりをしたり歯を食いしばる癖のある方は、咬む力によって歯に負担がかかりやすいです。
咬合性外傷と呼ばれ、歯周病と連動して顎の骨を溶かすスピードを速めてしまうことがあります。

歯を抜かないために咬合性外傷と歯周病にバランスよくアプローチ!

咬合性外傷と歯周病にバランスよくアプローチすることで将来歯を抜くリスクを格段に減らすことが出来ます。
マウスピースをお作りして、歯ぎしりをしているタイミングや寝ている間に装着して頂くことで、咬む力による歯への負担を減らします。
また、歯周病ケアも同時に行い、咬む力の負担と歯周病が連動して歯を支える顎の骨が溶ける事を予防します。
顎の骨の支えを保持することで将来歯を抜かなくて済むよう、早期から取り組むことが重要です。

歯

他院で抜くしかないと言われた歯も極力残す治療法

当院では他院で抜くしかないと言われた歯も何とか残せるよう取り組んでいます。
歯が割れてしまったり、残った歯質が少なくなってしまっていたり、歯周病でグラグラになってしまった歯でも、患者様の納得される時まで何とか残せるよう治療を工夫しています。
根本的に完治させることは難しくても、お痛みや腫れを出にくくしたり、周りの歯と固定させたりとすることで少しでも歯の寿命を延ばすことが出来る場合があります。
大切なことは患者様が納得されてその後に歯を抜くことだと考えています。

お子さんが将来歯を抜かないためにできる事

将来歯を抜かないための虫歯や歯周病予防、早期発見について記載しましたがお子さんにも全く同じことが言えます。
定期的に歯医者さんに通う習慣を小さい頃に身に着けていただくこと、虫歯菌をお口の中に住み着かせないこと、虫歯が出来ても早期に発見・治療すること、正しい歯みがきの仕方を学び実行することは大変基本的なことですが、将来お子さんが大人になってお年を召してからも歯を抜かないために1番重要なことです。
是非ご家族皆さんで歯医者さんで定期検診を受けてください。

以上が歯を極力残す!歯を抜かないための治療法でした。
南の街歯科クリニックでは東戸塚で、歯を抜かないための予防処置、歯を残すための治療に取り組んでいます。
定期検診や虫歯処置などのご予約も受け付けています。
お問い合わせフォームよりアクセスして頂けます。
その他ご不明点・ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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