【歯科医師が教える】インプラント治療の流れ

1回の手術による1回法、2回の手術に分ける2回法。残せない歯牙を抜歯し当日にインプラントを埋入する抜歯即時埋入法等いろいろな手術法があります。今回は当院で主に行っている一般的な2回法についてご紹介します

カウンセリング・審査診断

患者様のご希望をお聞きし、インプラント治療の料金や注意点、治療の流れについてご説明させていただきます。

お口の中の状況を把握させていただくためにお口のお写真を撮影させていただきます。

精密検査・シミュレーション

安全にインプラント治療を受けていただくために患者様の飲まれているお薬や全身の状態の確認をさせていただきます。

また、CTと呼ばれる三次元的なレントゲン写真とお口の模型をコンピューターに取り込みPC画面上で手術をシュミレーションします。これは、インプラントを打つ骨の骨密度やインプラント体と神経管との距離等を精査し適切なインプラント体のサイズや埋入位置を決めます。

そしてこの結果を用いて、手術用サージカルガイドを当院では製作し、ガイドに沿ってシュミレーションどうりの手術を安全に行います。

手術前の準備

手術の細かな注意点をご説明させていただき、手術日のご予約をお取りします。また、お口のクリーニングをさせていただき、より細菌や汚れの少ない環境でインプラントの手術を受けていただけるようにお口の環境を整えていきます。

1次手術

部分麻酔にて手術を進めていきます。

インプラント体を埋め込むスペースを作り、そこにインプラント体を埋め込んでいきます。通常2時間から3時間ほどで手術は終了します。麻酔をした状態で手術をするので少し振動を感じる程度でお痛みはほとんど無く、入院の必要もありません。

手術の次の日に消毒と手術部位のチェックにいらしていただき、1週間後に糸を抜きます。個人差はありますが通常腫れることは少なく、日常生活にほとんど支障はありません。術後の痛みや腫れ方は個人差がありますが、通常10日間でほぼ落ち着きます。

2次手術

1次手術後、インプラント体は2カ月から半年ほどで骨と結合します。

インプラント体が骨と結合したことを確認したあと、インプラント体に被せ物を支えるアバットメントと呼ばれる土台をネジ(スクリュー)でとめる手術をします。部分麻酔をし、歯茎を少しメスで開いて、土台を取り付け歯茎をきれいに整えます。

被せ物の作成

2次手術後、歯茎がきれい整ったら被せ物の型どりを行います。通常2次手術のあと2週間ほどで型どりをします。この後は一般的な被せ物の製作工程と概ね同じです。

メインテナンス

インプラントの治療後は定期的にお口の状態のチェックとクリーニングを行いますインプラントを長くお使い頂く為に定期的なクリーニングは不可欠です。

歯科医院にメインテナンスを受けていただくことでより長く快適にインプラントをお使いいただけます。

訪問歯科治療