【歯科衛生士が解説】歯や顎を守る!マウスピース(ナイトガード)について

こんにちは。
歯科衛生士の杉田です。
皆さんは顎が痛くなったり、朝歯が痛む経験はありますか?

実はそんな方は、顎関節症予備軍かもしれません。

顎関節症は放っておくと、健康に様々な影響を及ぼすことがあります。
そんな顎関節症からお口を守ってくれる強い味方がマウスピース(ナイトガード)なんです。

今回はマウスピースについてお話ししたいと思います。南の街歯科クリニック""

マウスピース(ナイトガード)の種類

マウスピースは、スポーツの際に歯を守るために使用すると思っている人が多いのではないでしょうか。
実は、マウスピースも用途別にさまざまなものがあります。
矯正用、歯ぎしりや顎関節症治療のためのマウスピースなどがあります。

今日はその中でも、歯ぎしりの強い方や、顎関節症の方のためのマウスピース(ナイトガード)についてご説明します。

寝ている間の歯ぎしり

誰でも寝ている間に多少は歯ぎしりや食いしばりをしています。
ただ、朝起きた時に顎がつかれていたり、片や首筋がこっていたり、頭が痛い事がある方は要注意です。
強い歯ぎしりをすると、起きた時に顎や顎周りの筋肉の疲れや痛みを感じたり、歯に痛みを生じさせることがあります。
咬む力は想像以上に大きな力です。
歯ぎしりが原因で歯が割れてしまう方もいらっしゃいます。
顎や歯に大きなダメージを与える前に、マウスピース(ナイトガード)を歯科医院で作られる事をおススメします。

実は起きている間にも歯ぎしりをしている!

実は寝ている間だけではなく、日中も歯ぎしりする方はいます。
筆圧が強い方、パソコンやスマートフォンなど、何かに集中することが多い方など無意識に食いしばりをしてしまっている事があります。
ただ、日中は起きているので、力のかけ具合が寝ている時より調整しやすいと言われています。
寝ている間は、この調整する力が落ちるので、歯ぎしりが強い方は顎、筋肉、歯の症状につながりやすいのです。
しかし噛む力は個人差があります。
日中に強い歯ぎしりをしている自覚症状のある方は、早めに歯医者さんでマウスピース(ナイトガード)を作られることをおススメします。

要注意!気付きにくい歯ぎしり

歯ぎしりを指摘されたことがないから、大丈夫と思っていても、実は音がしない歯ぎしりもあります。
歯を右左にギリギリ動かすのは、グラインディング。(音あり)
歯をぐーっと強く噛み締める歯ぎしりは、クレンチング。(音なし)
とよばれます。
これらの歯ぎしりは音はしませんが、どちらも歯や歯茎、顎、顎まわりの筋肉に負担をかけています。
ギリギリと音がしないから安心と思っている方も、今一度歯ぎしりしていないかチェックしてみて下さい。

歯ぎしりから歯や顎を守るマウスピース

歯ぎしりの負担を減らすために、歯医者さんでは個人のお口に合わせたマウスピースを作ります。
簡単な型取りで、1週間程でマウスピースは出来上がってきます。
マウスピースは、薄く透明なプラスチック製で、上顎にはめて使っていただきます。
食いしばりの強さなどから、厚さ、硬さを調整してお作りします。
1度か2度程、噛み合わせの調整をさせていただいて治療は完了になります。
その後は定期的に経過をみていきます。

重度の顎関節症の方は、マウスピースの着用によってすぐには症状が治まらない場合もあります。
その様な場合でも、マウスピースの厚さや噛み合わせなどを更に調整して、経過をみながらマウスピースを毎日夜につけてもらい、負担を減らしていき、症状の緩和につなげます。

歯ぎしりは実は放っておくと顎や歯に多大な負担をかけ、重篤な症状を引き起こすこともあります。
マウスピースはそんな歯ぎしりから歯や歯茎、顎周りを守ってくれます。

南の街歯科クリニックでは、重篤な症状を引き起こす前に早期に歯ぎしりの治療を行う事が、お口の健康を守るうえで大変重要だと考えています。

歯ぎしりや顎のお痛みなどにお悩みの方は、お気軽に南の街歯科クリニックにご相談ください。

南の街歯科クリニック